第7章 最終試験と私の運命
「それでは、最終試験の説明を会長自ら、説明していただきます」
ネテロさんは前へ1歩進み、口を開いた。
「最終試験は1対1のトーナメントで行う。その組み合わせは………こうじゃ!」
ネテロさんが、みんなに組み合わせを見せた。
………というか…ハンゾーがいる手前言えなかったけど、辞退した私がここにいていいのだろうか?最初から入れると思っていなかったので戸惑った。隠れてみるつもり満々だったから、良かったといえばそうだけど…。
……ネテロさんが気遣ってくれたのかな?
なんて呑気なことを考えていたら、隣のレオリオが私の肩をバシバシ叩いた。
「おい!!アルミ。お前さっそく試合だぞ。くじ運ねぇな」
「えっ!?!?」
私はネテロさんが出した組み合わせ表をまじまじと見た。………100番…私の番号がある。ネテロさんを見たら、彼と目が合った。思いっきりウインクをされてしまい、動揺を隠しきれなかった。
「嘘……なんで……」
「?そんなに1回戦がショックだったのかよ。まぁ、気にすんなって!! 逆にアリだろうん!!」
レオリオのよく分からない励ましを真っ白な頭で聞いていると、ネテロさんが再び話始めた。
「さて、最終試験のクリア条件だが…いたって明確。たった一勝で合格である!!」
1勝?一生?あぁもうよくわからない。あの人、昔から人の話聞かないところがあるってお爺様が仰っていたけど………まさか願望すらも聞いてもらえないなんて…!?
「つまりこのトーナメントは勝ったものが次々とぬけていき、敗けたものが上に登っていくシステム!」
「つまり…上に行く度に、不合格になる可能性が高まるということか…」
………うん、もういいや。切り替えていこう。聴いてもらえないなら、私がそうすればいいんじゃないか。そう!!そうしたら私以外の皆が合格になる。ウィンウィンだよ。
「戦い方も単純明快。武器OK 、反則なし、相手に『まいった』と言わせれば勝ち!ただし…相手を死にいたらしめてしまった者は即失格!その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ、よいな」
…よし!!ルールは分かった!つまり、私が参ったといえばいいのだ。
「それでは最終試験を開始する!」