第7章 最終試験と私の運命
ハンゾーと大広間行くと、そこにはすでに私たち以外の9人は揃っていた。
「………おい。なんであのハゲと一緒に来た? ………まさか忘れ物とか言って逢引きしてたんじゃねぇだろーな」
レオリオが私を無理やり自分とクラピカの間に入れ、ボソッと呟いた。普段の彼の音量からしてかなり小さいものだった。
あいびき?言葉の意味がわからず、反応に困ったが、取り敢えず説明した。
「途中で会ったんだよ。あっちは私に用があったみたいで……」
「用!? ………ゴホンッ。一体何の用ってんだよ」
さっきからレオリオが何に引っかかっているのか分からない。
「え……と…。お互い頑張ろうみたいな?」
「何故そこでハテナマークはいる?」
今度はクラピカまでもこちらに視線を向けてきた。
「あの人、お喋り好きだから。長くて、結局何の話かいつも忘れるし……。まぁ、多分そんな感じだったと思う」
すると、二人共息を一回吐いた。
「アルミ。知らない人には?」
「へ?」
私がぽかんとしていると、ジロリとクラピカが私を見た。私は思わず姿勢を正した。
「つ、付いていかない」
「特に野郎には」
「付いていかない!」
「「ついて行かなくてはならない時には!!」」
「ちゃんとその人を見て考える!!!!!!」
ハッ…。気づいた時には一斉に注目を浴びていた。ネテロさんが目をぱちくりさせて、私を見ていた。
「す………すみません!!!!」
私が慌てて頭を下げると、
「よいよい。やはり若者は元気がいちばんじゃのぉ」
と言って、にこやかに笑った。
ふたりを見ると、満足そうにネテロさんを見ていた。……結局、なんだったのだろう…??ただ恥ずかしさだけが残った。