• テキストサイズ

ゾルディック家の愛され長女

第7章 最終試験と私の運命


四次試験終了から三日後。

飛行船は大きなホテルに到着した。

「うわー!!見て!!見てキル!! 私たちが止まったホテルよりずっと大きいよ!!!!!!何回建てかなぁ??」

「んなのうちの方が大きいじゃん。別に珍しくねぇだろ」

キルは四次試験から何やらご機嫌ななめだ。フンッとそっぽを向き、

「行くぞゴン!! 最後の試験だぜ」

とゴンと一緒に走り出した。結構鋭いからなキルは…。勘づかれたのかも。

「おいおい。お前ら仲良く姉弟喧嘩か? 今から最終試験なんだぜ。大丈夫かよ」

レオリオが私の頭に手を置いて、話しかけた。

「女性の頭に気安く触るものではないぞレオリオ。アルミ、元気がないようだが……相談に乗るぞ?」

クラピカも心配そうに話しかけてくれる。私は嬉しくて…そしてもう2人には会えないのかと思うと寂しかった。だから私は二人に抱きついた。

「大丈夫!! 二人共試験頑張ってね!! 二人なら大丈夫だから!! 私、忘れ物したから先行ってて!!」

「はぁ? あっ!!おいアルミ!」

私は耐えきれず急いで取りに行くふりをして走った。

────

「何言ってんだあいつ? あいつも試験受けんだろーが」

「……………アルミの言う通り、先に行っておこうレオリオ」

首を傾げるレオリオと、何かを察したように彼女の後ろを見るクラピカだった。
/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp