第7章 最終試験と私の運命
四次試験終了から三日後。
飛行船は大きなホテルに到着した。
「うわー!!見て!!見てキル!! 私たちが止まったホテルよりずっと大きいよ!!!!!!何回建てかなぁ??」
「んなのうちの方が大きいじゃん。別に珍しくねぇだろ」
キルは四次試験から何やらご機嫌ななめだ。フンッとそっぽを向き、
「行くぞゴン!! 最後の試験だぜ」
とゴンと一緒に走り出した。結構鋭いからなキルは…。勘づかれたのかも。
「おいおい。お前ら仲良く姉弟喧嘩か? 今から最終試験なんだぜ。大丈夫かよ」
レオリオが私の頭に手を置いて、話しかけた。
「女性の頭に気安く触るものではないぞレオリオ。アルミ、元気がないようだが……相談に乗るぞ?」
クラピカも心配そうに話しかけてくれる。私は嬉しくて…そしてもう2人には会えないのかと思うと寂しかった。だから私は二人に抱きついた。
「大丈夫!! 二人共試験頑張ってね!! 二人なら大丈夫だから!! 私、忘れ物したから先行ってて!!」
「はぁ? あっ!!おいアルミ!」
私は耐えきれず急いで取りに行くふりをして走った。
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「何言ってんだあいつ? あいつも試験受けんだろーが」
「……………アルミの言う通り、先に行っておこうレオリオ」
首を傾げるレオリオと、何かを察したように彼女の後ろを見るクラピカだった。