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ゾルディック家の愛され長女

第6章 四次試験の始まり


下へ降りると、ゴンの近くには食料と水、そして誰かは分からないが血だらけの死体があった。食料はだいぶ無くなっている。

「ゴン……ゴン……」

「……アル………ミ………」

どうやら意識はあるようだ。私はほっとして、傷を調べた。

「………神経系の毒」

ゴンは吹き矢のようなもので打たれたようだ。私は死体を一応調べると、やはりこいつが原因のようだ。私はさらに調べた。

「…………持ってないか……」

ということは、毒ではなく一時的に麻痺に陥れるものだろう。本見といてほんと良かった。私はゴンに刺さっている針を抜いた。

「ア……ルミ………俺……」

「大丈夫。すぐ痺れは取れるよ。これ飲める?」

私は彼の頭を膝に乗せ、水と一緒に痺れをとる薬草を飲ませた。しばらくして、ゴンのまぶたは下がり、スヤスヤと寝息を立てた。

「………よいしょっと」

これで目が覚めれば、元のように動き回れるだろう。私は彼をおんぶして、その場から離れようとした。しかしその時、何かを踏みつけた。

「………44番」

それは間違いなくゴンのターゲット…ヒソカのものだった。私はそれと残りのプレートを拾って、クラピカたちの元へと歩きだした。
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