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ゾルディック家の愛され長女

第6章 四次試験の始まり


「………………そのままだと風邪を引く。来い」

私は男の人の隠れ家へと連れていかれた。周りは草むらのようだが、うまく隠されてあるなと思った。

「……そこで服を脱げ」

私は言われた通り、木の陰で服を脱ぎ、渡されたものを羽織った。

「………これですぐ乾くだろう…」

「何をしたの?」

「特別なことはしておらん。ただ今日は天気がいいからすぐ乾くだろう」

男の人は火をおこしはじめた。じんわりと温かいものが包んでいく。

「………お主、ヒソカと共に三次試験を一番最初にクリアした者だな」

「うん。そう。ヒソカに頼りっきりだったけど」

男の人はしばらく黙ったあと、

「……お主は何故この試験を受けた?」

と尋ねた。

「ん?……んー…そういうおじさんは?」

答えに困った私は逆に聞き返した。

「私は強さを求めたいからだ。この世には、私より強いものは多く居る。そ奴らと合うにはこのハンター試験が一番だと考えた」

「そっか」

何故ハンター試験を受けたか…そう言われても困る。ハンターになりたいという訳でもないし、この人みたいに強さを追い求めたいわけでもない。というか、家から出られないわたしにそんなことする必要が無いし
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