第6章 四次試験の始まり
私は先ほどの毒草で、男達を気絶させた。そして、落ちそうだった動物も見事キャッチ。動物はキュウキュウ…と小さく鳴いていた。
「………よしよし。怖かったね。もう大丈夫」
私は動物を地面に下ろした。すると勢いよく川の水を飲む。
「そんなに喉乾いてたんだ。邪魔してごめんね」
私は笑い、自分も一口のんだ。そして、ヒソカから貰ったボトルに入るだけ水を入れた。
「ん?…怪我してるね」
動物の歩き方がおかしかったので良く見ると、足の方に軽い怪我がある。私はまず水でそこを洗い、そして偶然近くにあった薬草を巻いてあげた。
「うん!!大きな怪我でもないし、これで大丈夫。じゃあ、またね」
私は動物を地面に下ろし、その場を立ち去ろうとした。いつ誰がやってくるか分からないし。しかし、それは止められてしまった。
「キュウ!!」
その動物はズボンの裾を噛み、私を引き止めた。
「ん?どうしたの?」
威嚇行動とも思えないし…。私はその行動に戸惑った。とその時、
「うわっ!?」
轟くような唸り声が辺りに響いた。私はビックリしてあたりを見渡した。結構近くで聞こえた……よう……な……
「わっ!!」
おそらく先ほど見た大きい動物が私の真後ろにいて、こちらを見ていた。