第4章 二次試験へ
「出来た!!」
私の隣でゴンが声を張り上げた。私はと言うとまだ思案中だ。
「おっさきー!!」
キルアが悔しそうにゴンを見た。ゴンは自信があるようで、それをメンチに差し出した。
「やっと来た!! 私もうお腹ぺこぺ………って食えるかぁぁ!!!!」
メンチは机ごとひっくりかえし、怒りを露わにした。
「…ゴン、何を持っていったの?」
「……両手で丸めたにぎりに新鮮な魚をぶっ刺したやつ」
「………………………なるほど」
私は近くの床でまだ生きている確かに新鮮な魚を見て、そう言った。
「なんだあれじゃないのかよ」
「私、切り身って言ったじゃん」
「しょうがねぇだろ。俺も多分ゴンも料理なんてした事ねぇんだから」
こうしている間に、レオリオの作った料理も同じくメンチによってひっくり返されていた。
「それより姉貴、それもってかねぇの?」
キルが手元を指さした。
「んー。自信がないんだよね」
なんか単純すぎっていうか
「んなの行ってみないとわかんないだろ」
キルに促されるまま私は料理を持っていこうとした。
「悪ぃな。俺が先だ」
しかし、先に頭が光り輝く民族衣装の人がメンチに料理を渡した。
「………ふーん。やっとまともなのが出てきたわね」
どういうのかはこちらからよく見えなかったが、好評のようだ。しばらく間があり、
「不味い。はい、次」
と言われ、前の人が唖然とする。
「なっ!? なんだと!?スシは…」
「うるさいわね!! 不味いったら不味い!!あなた!!次よ!!」
「はっ、はい!!」
う……緊張してきた…