第10章 天空闘技場
そして、翌日。
ワァァァァァア!!
私たちは、大熱狂の競技の中にいた。
『さぁ、今日は大注目の一戦です!!破竹の勢いで勝ち上がってまいりましたゴン選手が早くも登場!!そして対するギド選手は…』
なんと、ゴンの試合は早くも今日だったのだ。ゴンの相手はもちろん昨日の三人組のひとり。変なガスマスクを付けた人…ギドというらしい。
「キル……ゴン大丈夫かな?」
私は心配のあまり、隣で同じく見守っているキルにそう尋ねた。
「どうだろうな?まだ相手の能力も分からねぇし」
「そうだよね…」
心配が募る…。ふと、私は昨日のゴンの言葉を思い出した。
「たぶん明日は勝てない。でもいいんだ。早く実感してみたいんだ。この力で一体どんなことができるのか………」
………無茶しなきゃいいけど……
私は嫌な予感がしながらも、審判のはじめの合図がくるのを固唾を飲んで見ていた。