第10章 天空闘技場
「200階クラスへようこそ!こちらに登録の署名をお願いします」
結構ギリギリで登録ができ、私は後ろから見ていてほっとした。二人なら大丈夫だとは思ってたけど、キルもゴンも無茶することがあるから、元気そうな二人を見て安心したのも事実。
「早速参戦の申し込みもなさいますか?」
そして、おねえさんからこの階の説明があった。
「オレ最上階の秘密分かったからもういいや。ゴンはどうする?」
「オレもヒソカと戦えればそれでいいや。アルミは?」
「実際に参加するのは二人だし、任せるよ」
それならと、ゴンはここで1勝しなければならないので、すぐに参加を希望した。
「ん?」
ゴンが用紙に目をとおしているとき、キルが私の方をチラッと見てきた。
「あそこ」
キルに言われるがまま目を向けた先には、変な影が3つ。その影はだんだん近づいてきて、その顔は二ヤリと笑みを浮かべている。
その三人は、私達のすぐ後ろに立った。
「……何か用?」
「いいや、オレ達も申し込みをしたいから並んでるだけさ」
しかし、その割りにはゴンの用紙を盗み見ようとしている。
「ゴン、こいつらお前と同じ日に戦いたいらしいぜ」
ゴンが振り向くと、三人はさらに笑う。すると、ゴンは迷わず用紙を提出した。
「オレいつでもOKです!」
「だってさ」
私達は部屋の鍵をもらうと、個室の方へと向かった。後ろでは三人が、不敵な笑みを浮かべていた。