第10章 天空闘技場
その影は、見覚えがあった。赤い髪、奇抜なファッション、そしてピエロをイメージさせるメイク。
「ヒソカ!!?」
闘技場にいたんだ…連絡する手間がはぶけたな。なんて思っていた。
「どうしてお前がここに!?」
二人は驚きの顔を隠さずにヒソカに聞いた。
「電脳ネットで飛行機のチケットを手配しただろう?あれはちょっとした操作で誰が何処へいつ行くのかが簡単に検索できるんだ◆」
「へー有能だね」
「んなこと言ってる場合か!!!! ストーキングじゃねぇか!!」
「あとは私用船で先回りして空港で待ち、後を尾けた◆」
「ほら見ろ!!!!立派な犯罪だろ!!!!」
「くくくっ◆」
ゴンとキルアも青ざめていた。
「そこで、ここの先輩として君達に忠告しよう◆このフロアに足を踏み入れるのは……………まだ早い◆」
「くっ!!」
危うくゴンとキルアが飛ばされそうになり、私は彼らを支えた。
「2人とも大丈夫?」
なんとか頷く二人だったが、汗がすごい量流れている。