第10章 天空闘技場
私はというと、彼らの後に付いていかなかった。何故なら、キルVSズシの最中、ぶーっとポケットの中の携帯がなったから。
「…………ん? ここじゃなかったっけ?」
私は携帯を取り出し、待ち合わせの人物を探した。時間の五分前になっても、相手は現れない。
「おかしいな? 時間は守る方だと思うんだけど……??」
まぁ、色々立て込んでいるのかもしれない…そう思い、気長に待つ事にした。
「…………жжжж」
待ち合わせ時間の3分前だった。
「え?」
私は辺りを見渡した。そこは脇に森があるところで、おそらくそこから声は聞こえた。私はその中に入った。
「………あ……た、助けてくれ!!!!」
「……………あ」
その声の主は、全身から血を流していた。そして、彼は昨日、私が気絶させた男の人だった。
「やあ、久し振りアル」
そして、それをしたのは間違いなく、私の待ち合わせ相手だった。