第10章 天空闘技場
ワァァァァァァア!!!
中に入ったとたん聞こえたのは、大きな歓声だった。そして会場内を埋めつくす観客と、真ん中にはたくさんのリングが見えた。
「盛り上がってるね」
戦ってる人のなかには、倒れて病院送りになってる人とかいるようだ。私はちょっと心配になった。軽い気持ちで来たんだけど、もしかしてハンター試験より危ないんじゃ………
「なつかしいな~、ちっとも変わってねーや」
「え?キルア来たことあるの?」
「あ、6歳の頃だったっけ?」
そういえばそんな話聞いたような気がする。
「そっ。無一文で親父に放り込まれた。"200階まで行って帰ってこい"ってね。そのときは2年かかったけど」
中々帰ってこないから、心配だったな…でも帰ってきたキルアはケロッとしてて拍子抜けだった。なんてことを思い出した。懐かしい。
「まぁ、ヒソカクラスの奴と戦うならそれ以上の階の相手と戦わなきゃダメだ。急ぐぜ」
「頑張ってねゴン」
「うん!! 」
ヒソカをぶん殴るには相当努力が必要だ。でも、何でだろう?ゴンになら、近くない将来、出来そうな気がした。