第3章 ハンター試験
そうして外へと出る道が続き、私たちのすぐ後ろは足切りで脱落者が悲痛な叫びをあげるが、無残にもシャッターは大きな音を立てて閉まってしまった。
「霧だ」
外の空気はあまりいいとは言えないものだったが、気にしなかった。それよりも外の景色に私の心は奪われていた。
「……ミケたちがいない森って……どんな風なんだろう」
と夢中になってたら何やら騒ぎがあったらしい。よく分からないけど、その中心にいたピエロみたいな落書きをした男の人と目が合ったような気がした。
「それでは再び移動をします。みなさん、はぐれずついてきてくださいね」