第7章 最終試験と私の運命
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「……お……俺……し…死んだはずじゃ……」
片膝をついて、わけがわからないという顔をする元死体。周りも騒然としていた。そんな中、姉貴は静かな声で言った。
「うん。そしてまた死ぬの」
その途端、姉貴はナイフでそいつの首を飛ばした。首はコロコロと回り、レオリオの足に当たって止まる。
「……これで私も失格でしょ? さっ、帰ろキル」
俺は姉貴を見た。姉貴は静かに歩き出し、入ってきた扉とは別の扉を開いた。強い風が俺たちを通り過ぎた。
「お……お待ちください!! そちらはヘリ用の……」
案内人が慌てて止めるが、姉貴は振り返り、最後にこう言った。
「さようなら」
と。俺からはその表情は見えなかった。
そして姉貴は、そこに道があるのが当然というように、1歩足を踏み出した。