第7章 最終試験と私の運命
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俺はヨロヨロと壁にもたれかかった。
……なんだよ。結局、変わんねぇじゃん。何も変わらない。姉もたったひとりの友人も……俺の最も大切な人たちを…天秤にかけても、それでも俺は俺を選んだ。
外へ出たいと思った。友達が欲しいと思った。だが、俺より劣ると思っていた、クラピカやレオリオは、友人のために動ける奴だった。俺は動けない。結局……俺はいつまでも自分が一番大事なんだ…な。アル姉…ごめん。ゴン…ごめんな。俺………
「第8試合、レオリオとボドロ。それでは……はじ」
やっぱり根っから人殺しなんだわ。
「………!?キルア!」
俺はボドロの胸に、手を突き刺した。