第6章 clover
人生にモテ期は3回あると言いますが、
どうやら私にもモテ期が来たようです。
じ、実は!
隣のクラスの男子に先日告白されました!
その人とは何回か話したことがあるくらいで
あんまり仲よかった訳ではないけど…
ででででも、こここの私が告白されるなんて
いったい誰が予想できたでしょう!
「で?その人と付き合うんですか?椿さん。」
「え?」
「いや、だから先日告白してきた人とお付き合いするんですか?って聞いてるんです。」
「え?」
はい!?
「赤葦くん、なんで知ってんの!?」
「もう噂になってると思いますよ?俺は木兎さんから聞きましたけど、」
あー、理解した。
こういった話題の噂って広まるの早いよね〜
「で?どうなんです?」
「え?…あ、うん。迷ってるかな〜」
「なぜ?」
「だって、こんな私を好きになってくれるのは嬉しいけど…あまり話したことない人だし。」
「じゃあ、断ればいいじゃないですか。」
「んー、でもなー。」
「好きじゃないのなら付き合うべきじゃないと思います。」
赤葦くん、そのまではっきり言わなくても…
「…もう少し考えてみる。」
「好きな人。」
「ん?」
「もし、今椿さんに好きな人がいたら断りますか?」
「…それはもちろん断るでしょ。」
「……そうですか。」
「どうしたの?」
「いえ、なんでもありません。」
なんか、気になるけど取り敢えずスルーしておいた。