第2章 短篇~中篇くらいのもの/本編パロ
沖田オチ。
「暑い。」
炎天下の中市中見回りをしていた雪乃は不機嫌そうに言った。
「こんな、暑い中なんで見回りなんか…ふざけんなあのゴリラ。」
そんな愚痴をこぼしながら歩いていると、ある人物がふ、と眼に入る。
(沖田さん…と、女の人?)
二人がにこやかに話していた。いつものことなのに、なぜか少しいらっ、とした感覚を覚え、沖田を呼ぶ。
「沖田さーん。」
「あ、すいやせん。同僚が呼んでるんで。今日は此れで失礼しやす。」
そういって沖田は離れようとする。すると、相手の女性は別れ際に、
「あら、もう?仕方ないわね。またね、総悟。」
と頬にキスをした。
そして女は車に乗って去る。
「…ベンツ。沖田さんの彼女、すごくないですか?」
「彼女じゃなくて得意先の社長。御嬢も、みたことあるだろぃ。」
だが、あまり覚えが無い。そして、当初の目的を思い出す。
「ていうか、仕事中にいちゃいちゃしないで下さい。男前なのは認めますけど自重してくださいよ、自重!」
「違いまさぁ、あいつが勝手に触ってくるだけだって。取引してからずーーっと言い寄られて大変なんですぜ?」
そういって、沖田は髪をがりがりと引っ掻き回す。
「そういう割には、大人しくチュー、されてたじゃないですか?」
「あれは、急にされt「いやいや、あんなの絶対避けられますよ?鼻の下伸ばして…あーやだやだ。」
わざと嫌味ったらしく言ってみる。
「…御嬢、そんなに俺がもてるのが羨ましいんですかぃ?」
沖田もわざと挑発するように言う。
「な、私は、あんな不意打ちも避けれない沖田さんが、バカだ、といってるんですー!!」
「ヘェ…じゃぁ御嬢は不意打ちでも避けられるんですねぃ?」
「当たり前です!」
雪乃は自信たっぷりの顔で言う。
「そうですかぃ…てかケータイ、ずっと鳴ってますぜぃ?」
「え!?ちょ、もっと早く言ってくださ…」
そういおうとした瞬間グイ、と引っ張られてキスされる。呆然としていると
「ごちそうさまです、御嬢も避けられねぇじゃ無いですかぃ♪」
と沖田が真っ黒な笑みで笑っていた。そして、さっさと歩き始める。
「あ、アホか?!アホでしょいやアホだ!!しかも何舌まで入れてるんですかー!!」
雪乃は、顔を真っ赤に染めてしゃがみこんだ。