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【ハイキュー】ウシワカイモウト第三部

第3章 ・告白された話


「俺とした事が油断していたらしい。」
「いや別にお前の油断とか関係なくね。」

山形も突っ込むが若利はそれもスルーした。

「人目を惹く娘だ、今までなかったのが不思議なくらいなのだが」
「人目を惹くのはむしろ旦那様の影響では。」
「文緒はまだ嫁じゃない。」

川西が投下した燃料に若利がずれた突っ込みを入れ、ここできっちり天童がいやいやと言い出した。

「最近若利君の影響除いても可愛い感じになったんでないの、文緒ちゃん。恋する乙女は流石ダネー。」
「だからお前はよけーなことをっ。」

瀬見が叫ぶも例によってもう遅い。若利の眉間に皺がよる。

「ますます油断ならん話だ。」
「でももうどうしようもないだろ、首輪はもうつけてるし。」
「大平にまで首輪呼ばわりされるのは心外だ。」
「お前があの子にあげたペンダントがあれだからな。」
「どのみちどんだけ告られようとあの嫁が心変わりするとは思えませんが。」

呟く白布に若利は無論だと頷いてから言った。

「それより今回は良かったものの不埒な輩に来られてはかなわん。それでなくとも何度か不届き者があれに絡む時があった。」
「お前そのうち嫁に発信機つける気か。」
「出来ればそうしたい所だ、山形。」
「マジレスしろっつってんじゃねーよっ。」
「隼人君ガンバー。」
「大丈夫です牛島さんっ、文緒いじめる奴は俺が叩きのめしてやりますっ。」
「頼もしい事だ。」
「いや逆に怖いわ過剰防衛になりそうだわとりあえず若利お前はこれ以上シスコンを表に出すのを何とかしろっ。」
「英太君英太君もう手遅れだって、いっぺん公共の電波で喋ってんだから。次は全国放送かなっ。」
「あるいは動画サイト。チャンネル登録者数はウナギのぼりでしょうね。」
「やめろ川西までやめろ、あり得そうだからやめろ。」
「英太君、大丈夫。息切れてない。」
「誰のせーだっ。」

練習前に無駄な体力を消費してぜえぜえ言う瀬見、とうとう大平が言った。
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