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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第3章 それは偽りの愛でした


わかってる。

自分が何をしているのかくらい。

奥さんのいる人にキスだなんて。


最低。









それでも




あなたを奪いたい








クチュ…と音をたて
ゆっくりと唇を離す。


大粒の涙がこぼれ落ちる

胸が苦しい。

ズキズキする。



これはなんの痛み?


罰だろうか。







「……」

驚いた表情で固まっているアドルフさんの手を取り

自分の胸に押し当てた



「わかりますか…?
こんなに、触っただけでもわかるくらい…

心臓が飛び出しちゃうかと思うくらい

胸が痛いんです!


アドルフさんのことが好きすぎて…


奪ってしまいたいくらいに…っ」







ああ、また困った顔してる。


ごめんなさい。


いつも困らせてばかり。





「アドルフさん、行かないで…

奥さんの元に…

戻らないで…」



こんなの子どものわがままと一緒だ。


私はとてもずるい。

2人が答えを出すまで待っていようだなんて

そんな余裕私にはなかった。






最低だ。





最低。











好き。












もう、止められないの
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