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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第3章 それは偽りの愛でした


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いくつもの厳重な扉をクリアしていくと
あの薄暗い廊下に出た

「ここだ…」

アドルフ・ラインハルト
と書かれた扉の前まで来ると

そのボタンを押して。
と、部長に促されるまま私は扉の横のボタンを押した


ピーという機械音とともに監視カメラが
私たち2人の姿を捉える。





そのまま1.2分は過ぎただろうか

アドルフさんが出てくる気配はない

「、私もう行かないといけないのよ
あとは自分で話つけられるわね?」

「あ、はい!わざわざありがとうございました!」

「帰りはあなたの社員証で出られるようになってるから!」
そう言い残すと足早に去って行ってしまった。



「…アドルフさんいないのかな」

あと5分だけまってみよう

そう思い壁にもたれかかった時だった

アドルフさんの部屋の扉が開いた。



「あ…!アドルフさん!」

「か、すまない…
誰か来たのは気付いていたが
とても手が離せる状況ではなくてな」

「そうなんですね…忙しい時にすみません」

「いや、ところで直接くるなんて一体どうした?」

「…奥様が、昨日からいらっしゃってるんですが…
なにぶん受付からアドルフさんに連絡が取れなかったもので…」

「…ああ。すまない。
ここのところ、仕事が詰まっていてな…
ローザ…妻にも会う暇がなくてな…」











仕事の疲れなのか

ローザさんのことでなのか

わからないけど


少し、やつれた…?



そんな、悲しそうな顔しないで…



私の中に抑えていたものが


何かが弾けた。











「!?ちょ、!?」



気付いたら私はアドルフさんに抱きつき

自らキスをしていた。
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