• テキストサイズ

【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第3章 それは偽りの愛でした


「アドルフさん…お繋ぎできない状況ということは
きっと緊急の用が入ってるのだと思います」

この受付カウンターには全ての部屋へと繋がる電話が備わっている。たいていの部署には繋がらない状況なんてものはないのだが…

特例で宇宙部門とその他一部の部署に限っては
あちらから一次通信拒否ボタンを押すと
こちらからは電話が一切かけられない設定になっている

国家機密、というやつが関係してるのだろうか

「こちらから電話でのお呼び出しが困難となっているので…
無謀かとは思いますが、私が直接アドルフさんの元まで伺ってみましょうか?」

それを聞いていた先輩が口を挟む

「それは無理よ。
私たちではあの階にすら入れないわよ」

「…確か、うちの部長は権限がありますよね?
最初の社内案内の時に直接連れて行ってもらいましたから」

「そうだけど…」

「お客様…いえ、ご家族の緊急事態ですから
私が部長にお話してきます!

ローザさん、少し待っていてください!」












大丈夫?私、笑えてる?

気丈に、振る舞えたかな



2人を会わせて

どうなるかなんて本当は全然わからないよ!

また…元のサヤに戻ってしまうかもしれない


こわいよ。本当は。



けど今は、2人は話し合う時間が必要なんだ。



私は、待つしかない。
/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp