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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第3章 それは偽りの愛でした


「…ごめんなさい
今日は…帰ります…」

ローザさんは立ち上がり
足早と立ち去っていく。

ああ…お客様として接しようって
決めたのに
やっぱり…抑えられなかったみたい。

苦情…くるかな…

そんな冗談じみたことを
考えるくらい
私の頭は冴えていた。

やっぱり私の中では
”いい人”ではなかったから
はっきり、言えたんだと思う。

少し話しただけだけど
なんとなくわかったかも…

ローザさんは
まだ夫婦になりきれてない

”アドくん”っていう呼び方も
まだ恋人気分なのだろうか。

だから…仕事で忙しくて
なかなか帰れないアドルフさんに
寂しさを感じ

他の人へ…いってしまうんだ。



そんな人に
アドルフさんは
もったいない。

私なら釣り合うかと言われたら
正直、自信はないけど

けど!

ローザさん

あなたよりは
アドルフさんのこと
愛せる自信ある。


もう、あなたの元へは
戻させないから。

絶対に。






今日、ローザさんと話せて
よかった。

私の覚悟が決まったみたい。



私は一先ず会社を後にした。


アドルフさんと話がしたい…
けど、連絡する手段もない

ああ…連絡先くらい
聞いとくんだった…


また、社内で偶然会うしか
ないのかな…

アドルフさんの部署は
用がなければ気軽に入れないし
内線は…みんながいるから
個人の使用はかけにくい…





次は…いつ会えるのかな…



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