• テキストサイズ

【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第3章 それは偽りの愛でした


だめ…まだ伝えちゃ…だめ…
けど、無理だ…
抑えられないよ…


「…好きです…アドルフさん…
ごめんなさい…

ごめんなさい」



言ってしまった。
ついに。
アドルフさん、困るに決まってるのに。


恐る恐るアドルフの表情を確認すると
やはり、困ったような顔をしていた。

そりゃそうだよ。
アドルフさんはどうすることもできないんだから。


困らせてばっかだな…私…


「…ごめんなさい。突然こんなこと…
あの、忘れてください」


私はもう帰ろうと、
立ち上がろうとした時だった

腕をグイッと引っ張られ
そのままアドルフの胸に引き寄せられた。

何も言わず優しく抱きしめられる。

やめてよ…
こんな、優しくしないでアドルフさん。
だって私たちに未来はないでしょ
なら…希望をもたせないで…

忘れさせて。


「ごめんなさいなんて…言うな」


え?


「が謝ることなんて
ひとつもないだろ

…俺を

好きだって言ってくれる
気持ちに

嘘がないなら

…謝る必要なんて、ない」


「で、でも…
普通に考えたら迷惑なだけじゃ…
だってアドルフさんには
ローザさんがいて…

結婚…してて…」


「…もう、終わったことだ」

終わった?って…なに?
離婚したとは聞いてないけど…

「もうとっくに
俺たちの関係は破綻していた

嘘に、嘘を塗り重ねて
お互い
そうやってうまくやってるように
見せてるだけだ…」

話が見えない…
嘘、とは?
まさかアドルフさんは
ローザさんの不倫に気付いている…?


/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp