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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第2章 アドルフ・ラインハルト


ゆっくりと火星に落ちてゆくアネックス1号

私たちは本艦が火星に不時着する前に
高速脱出機に乗り込む

火星に入れば
いつテラフォーマーたちがまた襲って
くるかわからない

全滅を避けるために
6つの班にわけて高速脱出機で
飛び出す


日米合同第一班
班長 小町小吉

日米合同第二班
班長 ミッシェル

ロシア北欧第三班
班長 アシモフ

中国アジア第四班
班長 劉

ドイツ南米第五班
班長 アドルフ

ヨーロッパアフリカ第六班
班長 ジョセフ

この6機で6方向に飛ぶ
着陸したら連絡を取り合いながら
不時着したアネックス本艦へ集合




艦長より作戦の指示が出された

私たちは第五班
アドルフさんを筆頭に
脱出機に乗り込んだ




まだ心臓がドキドキしてる

初めて生で見る
テラフォーマーに
人間の死体…

幸いにもドイツ班に死者は出なかったが

予想以上だった

いくら私が再生すると言われいても
正直、死ぬ自信しかない
私には再生する時の記憶がないから
本当にそんな能力を持っているのかすら疑問だ

プラナリアの能力的には
記憶も引き継がれるとは言われているが
なぜか私には記憶がない




ポン、と私の頭に誰かの手が乗っかった

「、顔青い」

「あ…イザベラ…」

イザベラは優しい
いつも私を妹のように可愛がってくれる

「旦那様の代わりに私が見ててあげなきゃね」

「もう…」

アドルフさんはさっきからずっと
他の班長たちと連絡を取り合っている




そして、アネックス1号が火星に突入した瞬間

私たちは高速脱出機で
6方向に飛び立った





「げ…なんだあれは…」

仲間の1人が後ろを指さす
振り返ると…

不時着したアネックス1号に
テラフォーマーの大群がびっしりと
張り付く様子が見えた

あのまま本艦の中にいたら…
と思うと背中がゾッとした



火星というところは全てが想像の上をいく
手術のおかげなのか火星でも
地球と変わらず活動できるし

テラフォーマーたちの数は
尋常じゃない

私は祈るように目を瞑ると
みんなの安全をただただ
願った
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