• テキストサイズ

【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第2章 アドルフ・ラインハルト


ここは施設内の養護施設
身寄りのない子どもたちは
ここに集まってくる


「まーまー!まーまー!」

私を呼ぶ我が子をぎゅっと抱きしめた

「ママね、明日からお仕事行ってくるから
ちょっとの間お留守番しててね?」

明日から急に私とアドルフがいなくなる
寂しい思いをさせてしまう

私と、彼が幼い頃感じた
あの寂しさを…この子にも…

「まー?」

いや、させない

必ず生きて帰ってくるから

この子は1人にさせないから…

「もうすぐパパもくるよ!
一緒に待ってよっか」

「ぱーぱ!」

「うん…パパくるよ」

「まま?えんえん?」

「ん?えんえんしてないよ
大丈夫だよ〜」













私はこの子を抱きしめながら
泣いたんだ

まだ幼いこの子を残していくことに

ママを恨んでもいいよ

あなたのこの先の運命を
薄々わかっていながらも
離れる決断をしたママを

恨んでいいのよ。



パパを守れなかったママを。
/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp