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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第2章 アドルフ・ラインハルト


その日の夜
帰って来たアドルフくんに私は告げた

私の思いを全て打ち明けた

もちろん彼はすぐには頷かなかった
お前だけは行かせたくなかった、と。
何度も何度もそう繰り返す

そんな彼を優しく抱きしめ
ゆっくり
ゆっくりと話をする

「後悔なんてしてないの
むしろ、行かなかったら後悔するよ

だって私は…あなたを愛しているもの」

彼は、さらに力強く私を抱きしめた
このまま体ごと同化してしまうんじゃないか
というほど強く抱きしめる

「…わかったよ、
もう後にはひけないな
俺もお前も…

ついてきてくれるか?」

「もちろん アドルフくん」




私はドイツ支局からの最後の1人として
乗組員へ登録された



マーズランキング
100位

生物ベース プラナリア



それからは毎日トレーニング
手術のおかげで火星でも問題なく活動は
できるようになっているが
それもトレーニングなしでは
長くは続かない

私の他にいるドイツ支局の乗組員たちと共に
トレーニングメニューをこなしていく

「、遅れているぞ」

「…っはぁ…はい!」

みんなよりも遅れて入った分
やはり他より遅れをとることが多かった

その度に班長のアドルフに喝を入れられる

アドルフくんさすが…容赦ないな…

こうやって間近で彼の仕事中の顔を
見ることがなかったので
少し、かっこいい…
なんて思ったり…

「なに?自分の旦那に見惚れてんの?」

ニヤニヤしながら声をかけてきたのは
同じ班のイザベラという女性

「ち、違う!違う違う!」

「ふぅ〜ん、なんかいいなぁ〜」

「違うってばイザベラー!」


「…イザベラ、
お前ら2人は居残りだ

今までのメニューもう一周やってこい」

そうアドルフに怒られる私たち

「班長厳しいー!自分の妻にもかぁ!」
イザベラは笑った

「ここではそれは関係ない
、いいな?」

「う…はい…

(もう!イザベラのせいだからねっ)」


「まぁまぁ、ゆっくりやろうぜ」















この時、学生時代を思い出していた
こんな風に笑いながら
毎日楽しかった記憶がある

ローザ、今何してるんだろう
元気かな?

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