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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第2章 アドルフ・ラインハルト


2位。

世界中から乗組員を集め
彼はその中でも2位の強さ…
初めて施設で会った時の
あのまだあどけなさの残る少年が
これほどまでに強くなったのか…

自分の旦那ながら
誇らしいと思う反面
過酷な実験を幾度も重ねた
悲しい強さを感じた

「あぁ、ちなみにお前のマーズランキングも
大体わかってる。
詳しい測定はしてないからなんともいえんが…
は100位ってとこかな」

100位…
自分が強いだなんて微塵も感じたことはないけど
ビリかぁ…

「100位の私が火星って…無謀なような」

「そんなことはない
お前は貴重な存在だ

そのプラナリアの能力…
なにがあってもお前だけは生き残るだろう

お前とアドルフはドイツの未来を担っている
と言っても過言ではないんだ

無論、火星で死ぬことは許されない

火星での死=他国にドイツの技を盗まれると思え」

「………」

「お前が、アドルフを守るんだ」

「…え?」

「その力でアドルフを…
ドイツを守れ」


私が…守る…
ドイツを…

アドルフくんを…





そうだ
私はそのつもりで

それを伝えに今日来たんじゃないか!

アドルフくんには
地球で俺たちの子どもを守っていてほしいと
言われた…

けど…けど!

じゃあ誰があなたを守るの!?

班長としてみんなを守らなきゃいけないあなたを
誰が守るの…

いつも自分を犠牲にして
自分を殺して…

アドルフくん

なんの力にもなれないかもしれないけど
私に守らせてください

守りたい

今度は私が

あなたを助けたい






「一つ、約束してほしいことがあります」

それは私が火星に行くための条件

「私たちの子には一切手を出さないでください」

女性はタバコの煙をふぅーっと吐き出す

「アドルフとの子ども
遺伝していれば
デンキウナギとプラナリアの能力を
備え持っているかもしれない

そうなればとても貴重な人材になりうる」

「…っ」

「まぁ、そう怖い顔をするな
子どもには手出しせんよ

お前らが火星に行ってる間
うちの養護施設であずかろう」

「…信じていいのですか?」

「もちろん。それは約束しよう」

「…私、行きます!火星へ…」

はそう伝えると
静かに部屋をあとにした。

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