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【アドルフ】レインハード【テラフォーマーズ】

第2章 アドルフ・ラインハルト


私たちはどちらから言うこともなく
毎日一緒に過ごした


高校を卒業すると
彼は本格的にU-NASAで働くこととなる

毎日遅い
彼の帰りを待った

意外にも料理が得意だという彼のおかげで
私の家には様々な食材や
調味料を常時置いてある

彼が好きだという
ロールキャベツを作って
今日も帰りを待つ


こんな風に誰かの為にご飯を作って
待ってるなんて

恋人って
こんな感じ…なのかな?


そんなことを考えているうちに
私は眠りについてしまった


そして何時間たっただろうか
おでこに違和感を感じ
目をあけると

すぐ目の前に彼の顔があった

「びっ…くりした…!
アドルフくん…おかえなさい」

ベッドで寝ていた私の上を
またがるようにして
彼はそのまま私を抱きしめた


「、ただいま」

「ど、どうしたのアドルフくんっ…」

「今日は…少しだけ
疲れた」


アドルフくんの実験はすでに成功している
今は体に対する実験はまったくなく
U-NASAの幹部として日々
仕事をしている

最近では部下も増え
仕事量が増えた様子ではあった

そんな彼を私もぎゅうっと
抱きしめる


「お疲れ様」


暗闇の中で
彼と目が合う

顔が近い

心臓がうるさい


「…」


名前を呼ばれただけで
こんなに
胸が痛い


私は両手で彼の頬を包むように触る

「アドルフくん…きれい」

「きれい?」

「アドルフくんは
かっこいいよね」

「急に何を…」

目をそらした
照れてるんだ

「かわいい」
私が笑うと
彼は少しむっとした表情で言った

「の方がかわいいに決まってる」

私たちは目を合わせて笑って

いつもより深い口づけをかわした



この日が初めて
彼と一つになった日


こんなに幸せな気持ち
初めて


「……っ

結婚してほしい…」


私の中で彼はそう言った

ずるい。ずるいよ

「アドルフく…ん!ずるい、よぉ!
今言うなんて、、」

「ごめん…けど
言いたくなって

…愛してるっ…」


もう

何も考えられない

頭が真っ白になる


「私もアドルフくん好きっ…

愛してる」







あたたかかった

アドルフくん







身も心も


あなたと一つになれた日

特別な日



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