第21章 Merci pour le chocolat~佐助※R18※
意地や当て付けで、軽々しく勝負を受けてしまった事を後悔するも、時既に遅し
ジジジっと消えて落ちそうになっている
私の線香花火
「あっやめっ...ダメっ........」
そう叫ぶ様に声を発すると
何時の間にか政宗さんと家康さんの背後に居た佐助君が、後ろから二人の肩を抱き、二人の耳元でそっと何かを囁く..................
瞬間、政宗さんと家康さんが
ビクッと体を震わせた
あ.......
その弾みで二人の火種が落ちた
「佐助っこのっ!」
振り返り佐助君を掴もうとするも
「花火は精神統一なんでしょ?政宗さん」
そう言ってひらりと政宗さんをかわす
「........馬鹿らしっ」
落ちた花火を見つめて、家康さんは
そうため息をついた
「勝者はまた、リオさんって事で」
そう言うと、佐助君が私を横抱きにし
「これにて、ドロン」
と、煙幕を投げつけた。