第21章 Merci pour le chocolat~佐助※R18※
そう言う家康さんが、花火を差し出してきた
それは、どう見ても、線香花火
「一番先にこれが消えたヤツは敗けだ」
にやりと政宗さんの口角が、上がる
「俺は付き合わされてるだけですけど、敗者は勝者の言うことを聞くってゆー事でって、政宗さんが言ってました」
とことん、勝負事が好きな人達だな......
そうは思うも、ビーチバレー対決の策略が露呈しているであろう今
と、佐助君に対する苛立ちも相まって
ヤケクソながら、良いよと、彼らに告げた
かくして、三人の戦い(一人はヤケクソが
切って落とされる
せーので、三人が線香花火に火を点けた
「こーゆうのはな、精神統一なんだ」
目を瞑って政宗さんがそう言う
「いや、純粋に火薬量じゃ無いですか?」
しれっとした家康さん
何だかんだ言いつつ、こんなやり取りは楽しくもある、まぁ、勝者が敗者にって、身の危険なんですがね、これは
そうは言っても、運でしょうと高を括ってた私の線香花火の火種が、一際大きくバチっと大きく弾ける様に音を出す
「え、ちょっ止めてよ!」
「落ちそうですね」
「口約忘れてないだろうなリオ」