第21章 Merci pour le chocolat~佐助※R18※
佐助君自作の手持ち花火を
ぐるぐると振り回しながら
幸村が回っている
もう、ほんと子供なんだから。
蝋燭の火で花火に火を点けた秀吉さんが
私にその花火を渡してくれる
火傷するなよそう優しく微笑まれて
相変わらずの優しさに、嬉しくなり
こくりと頷いて、それを受けとる
縁側には、信玄様と謙信様、信長様と光秀さんが、酒を酌み交わしながら、そんな私達の姿を見ていた
三成君は花火の成分の方が気になる様で
佐助君を捕まえて、花火の仕組みを説明させてる。
武将には甘いなぁ...
佐助君のそんな様子を、諦めに似た気持ちで眺めて居ると
政宗さんと家康さんが、私の側にやって来た
「おいリオ俺らはまんまと、してやられたんだよな?」
「.....馬鹿そうに見えて、意外とあんた策士」
それは、ビーチバレー対決の事ですか?
あーはははと、乾いた笑いが漏れ出る。
否定は出来ない。
「リオこのままでは俺の気持ちが収まらん、雪辱を果たさせて貰うぞ」
「俺はどっちでも良いんですけどね、政宗さんがしつこいんで」