第21章 Merci pour le chocolat~佐助※R18※
佐助君は、自他共に認める
戦国オタクだ。
オタク故の行き過ぎた思考に、たまに付いて行けなくなる。
幾ら尊敬する武将達が揃ってるからって
自分の彼女に、あんな水着着せる?
信じられない!
趣味趣向をとやかく言うつもりも無いし
好きになってしまった人が
たまたまそうであっただけなんだけど
武将達と私、どっちが大事よ!
一抹の不安と苛立ちが胸に宿ってしまう。
もやもやしてるのは私だけみたいな
佐助君のしれっとした態度にも
腹が立つ。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか
佐助君が夕餉の席で、皆にこう告げた
「この後皆さん、花火しませんか?」