第20章 One Wow by?~光秀~※R18※
「最初からばれてた?」
そう聞き返すと
「勝負事なんて、不利になる様な事、自ら進んで言い出す筈が無いとは思ったがな」
ふっと、海に目を向ける光秀、長かった一日を終える太陽が静かに地平線の向こうへと、沈み始め当たりを緋色に染め始めた
「綺麗..........」
ほぅとため息を漏らしつつ、緋色の空を眺めていると
「リオ………」
名前を呼ばれる、目を向ければ全身を緋色に染めた光秀の姿
「時にお前、謙信に抱きしめられた時、何を思ってた?」
どきりと心臓が跳ねる
問いかけられた質問にでは無く
光秀のその表情に
妖艶な光を宿した瞳、片方だけ上がる口角
ああ、この顔を私は良く知っている
この顔を見てしまったら、もう、抗えない
自分の中のスイッチがカチリと入る音がした
「......っ謙信様の、厚い胸板と、触れる冷たい肌が心地良いと......」
「ほぉ、それで?」
冷たい光秀の瞳が私を見据える
その瞳に目が離せない
「綺麗な横顔......だと......」
「くくくっ......、お前はそれで、はしたなく、ソコを濡らしたのか?」