第2章 抱いた気持ち~家康s~
「結構なお手前で。........で、秀吉さん
ウリの事は甘やかしてますか?」
「へ?」
ぽかんとした秀吉さんの表情
こっちは真剣に聞いてるんです
凄い凄い癪なのを我慢して。
真面目に見据える俺の表情を読み取ったのか、
冗談で無い事を悟ってくれ、俺の質問に暫く考え込んだ後
「んー、甘やかすってゆーか当たり前とゆうか...」
当たり前?どーゆう事?
「可愛いだろ?俺を信頼してくれて、俺が居なきゃ寂しがるし、何とかしてやりたいって思わせてくれる。そーゆう存在ってのは」
ウリを撫でながらそう答える秀吉さん
嬉しそうな姿のウリ
信頼関係
別に疑ってる訳じゃない
ただ、あいつは弱すぎて
俺もまだ十分に強くなれてないだけで......
守ってやりたい
俺が強くなって守ってやりたい
ほっとけない
でも、秀吉さんみたいには俺は出来ない
「具体的に甘やかすって......」
独り言の様に呟いた俺の言葉
悩む家康の顔とその言葉。秀吉の中で一つの答えにたどり着く
(あぁ、家康が聞きたい事ってのは......