第14章 Let's Go海水浴3~オール~
佐助が顎でくいっとその方向を差した
パーカー仕様の羽織の前を両手でぎゅっと握りしめたリオが、おずおずとこちらに近づいてくる。
「何か、天女の様子がおかしくないか?」
信玄が政宗に問いかける
「あれは......何か都合が悪い時の様子だな」
足取りも重いリオを見て、政宗がそう答えた
「どうしたんだ?リオ」
様子がおかしい事に気がついた秀吉が、リオに駆け寄ろうとすると
「っ........あのっちょっ来ないでっっ!!!!!!」
ずるずると、後退りしながら、リオが叫んだ
びっくりしたまま、動きが止まる秀吉
その様子を見ていた信長と光秀が
じりじりと、リオに近づいてゆく
「リオ、かいすいよくに連れてゆけば、お前も水着になると申したな」
「その羽織をずっと持ってるつもりか?リオ」
にじりよる二人
真っ赤な顔をして、後ずさるリオ。