第13章 Let's Go海水浴2~オール~
主人の言葉に一斉に皆が振り向くと
そこには
「上杉謙信!!!!!!!」
一瞬にして、その場が殺気立ち
ピリッとした緊張感に包まれた
今にも飛びかかりそうな政宗を先頭に
その脇には家康と三成が身構える
すっと、信長の前に姿を重ねる光秀と秀吉
向こうはと言えば、謙信だけではない
信玄、幸村、佐助と、勢揃いだ
「ストーップ!!!!」
一番背後に隠すようにされてたリオが声をあげ、すすすと皆の脇をすり抜けて前に躍り出た
「佐助くん!」
名前を呼べば佐助も皆の前に出てくる
せーのとリオが声をかけ
「「だーいせいこー!」」
二人して頭の上に腕でマルを作る
その場に居る全員がぽかーんと口を開け、呆気にとられた
「あれ?何?皆どーしたの?ちょ、どうしよう佐助君、私たちもしかしてスベった?」
「間違いなく、空気が凍るくらいスベったね」
「やだ、どーしよースベるのって恥ずかしいね」
きゃぁきゃぁと皆の前で騒いで居ると
後方に居た信長が大きな声で笑い出した