第9章 night&day
次に目が覚めたら、布団の中に家康は居なかった。起き上がってみると、若干体の節々が痛む気がする。昨日の事を思い出すと、途端に恥ずかしくなってきて勝手に顔が上気してくる。
「何一人で百面相みたくなってんの?」
開かれた襖の向こうに、家康の姿
「えーやー何でも無い......よ」
そんな私の様子を見てくすりと笑い
「昨日の事でも思い出してたの?やらしー」
「もぅっ!」
ぷぅっと膨れる私の側に来て
優しく頬にキス
「嘘、ごめん」
にっこり微笑まれると
それだけで嬉しくなってしまう
単純だな、私。