第9章 night&day
まぶしっ
窓から差し込む光、小鳥の鳴き声に目が覚めた、何だがまだ微睡んで居たくて、もそもそと布団に顔を突っ込もうとした時、自分では無い温もりを感じて、そこに体を寄せた。
「起きたの?リオ」
起きてませんよとでも言うように
ふるふると横に小さく顔を振り
温もりにぴったりと寄り添う
「朝から何可愛いことしてくれてんの」
あれー?家康さんの声がするー?
んー?へへっ暖かい
すりすりと顔を擦り付けると
きゅっと抱き締められた
あれ?あたし、何で?家康さんの隣に.....
段々と思考がはっきりしてきた
そうだ私昨日家康さんと......
ぱっと顔をあげると、すぐ側に家康さんの顔
「目が覚めた?」
優しく微笑まれ、思わず私も
ふにゃっと笑い返す
「私、あのまま......」
昨日の事を思い出す、そうだ服!
あ、着てる。着替えさせてくれたんだな
「まだ朝早いから、もう少しこうして居よ」
そう言われ、優しく抱き締められた
「家康さん.....」
名前を呼ぶと
眉根に皺を寄せた家康さんが
かぷっと私の鼻に噛みついた
「!!!!!っ」
「家康さんじゃないでしょ」
あ......そうだった
昨日名前でって言われたんだ
「あ、う、家康」
まだ少し気恥ずかしいけど
そっとそう名前を呼ぶ
「良くできました」
ちゅっと額にキスされた
胸の中にふわんと暖かいものが流れ込んでくる様な、この感覚.....
あぁ、好きな人とふれ合うって
こんなにも幸せな気持ちになるんだ。
ずっとこんな時間が続けば良いな
そんな事を考えながら微睡んでいると
再び睡魔が襲ってきた