• テキストサイズ

イケメン戦国~時をかける恋~

第57章 忘却の輪舞



「信玄はおじさんか。俺はお兄さんだったぞ」


やけに嬉しそうな謙信の声
笑いを堪えつつ幸村は


「俺お兄ちゃんだったわ」


二人が信玄にそう告げる。


「せめて俺も、お兄さんにして貰えないかな?」


ひきつりながらも、優しくリオに告げ、その場に居た佐助に目で合図し、ゆっくりと外に出てゆく信玄と佐助。


部屋から少し離れ、壁に凭れ、腕組みをしながら、佐助に目を向ければ


佐助が申し訳無さそうにしつつ


「僕がちょっと目を離した隙だったんです。リオさんが木から降りられなくなっている子猫を助けようとして.....元々彼女はアグレッシブな所があるから.....」


「あぐれしっぷ?何だそれは。それで?俺のあのおじさん発言と、どうゆう関係があるのかな?」


ため息まじりに信玄が続きを求める。


「どうやら、木から落ちたらしく、その時に頭を打ったみたいで、今、リオさんは自分の年齢の自覚が六歳なんですよ」


「六歳......記憶に障害を起こしてるのか。成る程。にしても、俺はおじさんで、謙信がお兄さんなのは、気に入らんな」
/ 373ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp