第55章 Two sides of the same coin 4
全くお前という女は......
くくっと笑いを漏らした俺に
「あ、酷い、笑うこと無いじゃないですか、一度だって、光秀さんのお屋敷に、お泊まりした事も無いんですよ、私」
ぷぅっと膨れてそっぽを向くリオ
本当にこれが無自覚だから
こいつは面白い
優しく彼女の髪に指を差し込みながら
「お前が望むなら、そんな望み何時でも叶えてやったんだが?」
目を細め、髪の感触を確かめながらそう告げる
「それは.....」
頬を染め唇を尖らせながら俯き、言い淀む
ああ、こんな表情を見たくて
ついついちょっかいをかけてしまう
素直に思った通りの反応が返ってくるのが
楽しくて仕方ない
「うぅ、光秀さんの意地悪っ」
少し拗ねた様な顔をこちらに向け
唇を尖らせて、そう告げるリオ