第55章 Two sides of the same coin 4
俺がわざとそんな事を言って居ると
分かっている彼女
こんな風に、何時までもじゃれ合って居たい
窓の外、お互いを求めゆらゆらと光る蛍の群を背に、俺が惹き付けられる光はリオただ一人だけだと強く思った。
「光秀さん.....」
自分の髪に差し込まれた俺の手に自分の手をそっと重ね、慈しむように、頬を寄せリオが優しく俺の名を呼ぶ
「意地悪な所も全部全部、大好きです」
全く、お前という女はどこまでも.........
優しくそのまま、引き寄せながら
「知っている、俺は好きとは違うがな.....愛してるぞリオ........」
ゆっくりと唇を重ねた。
今宵少しだけ素直になれた
俺の愛がどこまで深いのか
再び教えてやるとするか........