第55章 Two sides of the same coin 4
途中から意識がはっきりしてきたのだろう
言い終えないうちに、自らの身に起こった事を思い出したのか、自分の体を見て、確認している。
「気絶させてしまったみたいでな、俺が整えておいた」
そう告げると
こちらに一回視線を向けた後
徐に布団を頭からかぶって、褥の中で亀の様に丸くなるリオ
「団子にでもなる、遊びか?」
可愛らしいその仕草に、思わず俺の顔も緩んだ
「もぉーあれは違うんです!あんな....あんな....あぁっ!!!!!!!!」
自分自身の発言や、行動に素に戻ったら恥ずかしさが込み上げてきたんだろうが、強くかけられてしまっていた暗示だとしても、あれがリオの本心には間違いない。
「俺は、お前の心の声が聞けて、嬉しかったが?リオ.......何時までそうしているつもりだ?」
そろりと、布団が捲られ、おずおずと彼女が顔を出す