第49章 海水浴Another~オールⅡ~
「何が分かったんだよ三成」
「また訳の分からない事言い始めるんじゃ無いの?三成」
二人の背後で衣擦れの音がした
振り向けばそこに立ち上がる三成の姿
「縄を抜ける方法を考えて居ました。昔何かの書物にその様な事が記されてたのを思い出しまして......」
そう言いながら、家康の腕の縄をほどく
「でかした三成!俺もほら早くほどけ!なんなら、ほら、それで叩き切っても構わねぇ」
三成のお陰で無事に縄を抜けられた三人
ぷらぷらと手を振りながら
「おい、行かねぇ訳にはいかないだろ?」
「俺は別に.........」
「リオ様と湯浴みですか、何ならお体を洗って差し上げるのも良いですね隅々まで」
にこにこしながら、さらっとそんな事を言ってのける三成が、何なら一番えげつないのかもしれない。そんな風に思わずには居られなかった二人。
「行くぞ、温泉」
政宗を筆頭に、湯に向かう三人