第48章 海水浴Another~オール~
「ぶっ何だありゃ」
そんな様子に吹き出す幸村
「何かよろしくない事が、天女の身に起こったんだねぇ、あれは、慌てる彼女も可愛らしい」
幸村の隣で目を細めそう言い放つ信玄に
呆れた様子で
「相変わらずお前はいちいち歯の浮くような台詞を吐かなければ、生きて行けんのか」
と、杯を煽る謙信
「おい、お前達、何があったか説明しろ」
信長が当事者であろう、痣だらけの三人に向け声を放つと、政宗、家康、三成は、あーあー言って居るリオに視線を向けた
その様子を見た佐助が、徐に立ち上がりリオの側まで来ると、懐から何かを取り出し彼女に差し出した。
ぴたりと動きを止めるリオ
「耳栓、暫くしとけば良い」
耳栓を受け取りそれを両耳に差した彼女の耳を佐助がそっと両手で塞ぎ、諭すように頷くと、リオは、こくこくと頷く。