第47章 海水浴Another~家康、政宗、三成~
程なく無事に、ぽっかりと口を広げた
洞窟の入り口に辿り着いた。
海に面して口を大きく開けた様な
その洞窟の入り口
「潮の満ち引きで、砂浜が現れたり、海に半分沈んだりするんですよ、ここ」
今は干潮らしく、洞窟の奥まで、砂浜が広がって居る
「でも、何だか若干不気味.....」
繋がれたままになっている家康手を
きゅっとリオが強く握ると
政宗が横から、彼女の肩を抱きつつ耳元で
「昔この辺りで戦があったらしいんだが、全く関係ねぇ坊さん共にまで被害があったらしくてな、月明かりの無い新月の晩には、そいつらの無念が篭った念仏の声が聞こえてくるらしいぞ」
「ひぃっ」
と、リオが政宗に背を向け
家康の腕にしがみつく
「おい、何で家康にくっつくんだ」
「........変な事言うからですよ、全く」
柔らかい感触が直接腕に触れているせいか、家康が頬を染めつつ呆れた様に言い放つ