第46章 海水浴Another大人達の戯れ
リオが見上げれば、明らかに視線は自らの胸の膨らみへと、向けられている。
みるみる間に、真っ赤に染まってゆくリオの顔
徐に、置いてあった水桶を取り
ざばっと、頭からそれをかぶり
「ももももうこれで全身大丈夫です!」
ぷるぷると頭を振りながら
そう告げた。
その姿を見て、くくくっと楽しそうに信長が喉を鳴らし、三人に目配せした。
「髪を鋤いてやろう」
差していた簪を取り去り、乾いたタオルで、謙信が優しく髪を鋤いてくれる
「冷えるといけないからね」
そう言いながら、背中を拭いてくれる信玄
信長から、すっとグラスが差し出された
「喉が乾いたであろう?」
カランとグラスの中で氷が音を鳴らす
グラスに付着した滴が、良く冷えて居るであろう事を表している