第44章 Gundel palacsinta~政宗~※R18※
今日はバレンタインデー
政宗の料理の腕は
皆、知ったる所
私が腕を振るった所で、何したって
叶わないのは分かってるんだよなぁ
そうは思うも、何か彼にしてあげたい
この時代には発想が無かった物を。
そう思いつつ、台所でそれを作り上げた
「できたー!」
完成したそれを皿に盛り
台所を後にする
軍儀が終わった後、自室に待たせてた
政宗の元に急いで戻る
暖かいうちに食べて貰いたいな
私が作ったのはグンデル・パラチンタ
クレープ生地にチョコレートソースをかけた
外国のお菓子だ。
クレープはこの時代には
無いんじゃないかな?
喜んでくれるかな?
そう思いつつ、自室の襖の前で
政宗に声をかけた
「お待たせ、政宗、襖開けてくれる?」
すっと開かれる襖の前には
愛しくてやまない人の姿
「ハッピー バレンタイン」