第34章 Monarch~信長~
「リオ、もう酔ったのかお前は」
何処か嬉しそうな信長の声
仕方ない、そう言いつつ
光秀に目配せすれば
すっと差し出される湯飲み
徐にそれをぐっと口に含み
リオに口付け流し込む信長
こくこくと喉をならしつつ
信長の頬に手を添え
受け入れているリオ
「なっ!!!!!」
真っ赤になって狼狽えている幸村に
にやりと笑い
「介抱だ、大した事では無いであろう?」
ぺろりと唇を嘗め
信長が告げる
腕の中のリオがもぞもぞと
身を捩り、惚けた様な瞳で
「んっ........もっと.....」
甘ったるい声で囁く
「どっちだ、お前が欲しいのは。水か?口付けか?」
嬉しそうに問いかける信長に
両方と、言いながら
そのまま自らの唇を寄せるリオ