第33章 Timid heart~秀吉s~※18※
可愛くて、愛しい大切な人
心の何処かでそのままで居て欲しい
何時までも綺麗な子供のままで
そんな願望の様な気持ちが
あったのかもしれない
リオは飾られてるだけの綺麗な
お人形では無いのにな
自分が汚してしまう事が
怖かったんだ
すっとリオの前に座る
ちらっと顔をあげ
俺の様子を伺うリオの顔は
既に上気した女の顔
「リオ、俺はお前が嫌がる事はしないし、無理だと思ったら、ちゃんと言うんだぞ」
頭を撫でながら
そう告げれば
一瞬辛そうに顔を歪めたリオが
きゅっと唇を結び
俺の胸の中に飛び込んできた
「子供扱いしないで下さい!私.....秀吉さんになら、何をされても........構わない」
胸にすがりながら
真っ直ぐに見上げられる
頬を染め、瞳を潤ませ
熱っぽい視線を向けられれば
抗う事など出来なくなってた