第28章 Low-grade fever of crimson※R18
「脱がしちまうのは、ちょっと勿体ないな」
つつつ、と指で体のラインをなぞられる
「すげぇ、可愛いし、似合ってる」
普段なら絶対に言ってくれそうも無い
幸村の言葉に、嬉しさと恥ずかしさが混同し、思わず目を伏せる
「このままするか?」
少し意地悪な響きのする囁き
目を伏せたまま
ふるふると首を横に振れば
耳元で
「どうされたい?」
そう、問われる
ふざけあってる時の声とは
全くの別な声色。
それは甘く誘う魔法の音色の様で
私の言葉を紡ぎ出す
「幸の肌.....直接感じたい......」
熱にあてられた様な感覚
囁かれる言葉と、自分の言葉で
背を走る痺れ
するりと、帯を程かれ、
浴衣の袷を開かれれば
開け放たれた窓から差し込む
月の光に晒される体
「リオすげー綺麗だ」
手のひら全体で優しく包むように
胸を揉まれ
もう片方の先を舌先で刺激される
どんどん尖ってゆく先端を唇できゅっと
吸い上げられれば
「んんっ.......」
押さえていた声が漏れ出てしまう
吸い上げられたまま、舌先が先端を這えば
びりびりとした刺激が与えられ
快感で体の中心が熱を帯始める